コラム:ディレクター/新納一哉

新納コラムVol.6 発売しました!

本日、3月5日ようやく皆様のお手元に
セブンスドラゴンをお届けする事ができるようになりました。

いろいろ苦労も曲折もありましたが、かわいいわが子の一人ですので、
皆様に楽しんで、愛して頂けたら幸いです。

この日がくるまで、長かったような、短かかったような。

ゲーム開発は、何も無いところからはじまります。
たとえば…DSの電源を切ってみてください。画面が真っ黒になったでしょう?
それが、開発のはじまったばかりのゲームです。

そこから…
プログラマーさんが全てを実現する基礎をきづいてくださり
デザイナーさんが色や形という生命を吹きこみ
サウンドデザイナーさんが音という世界の空気を吹かせ
プランナーがその全てを、ユーザーの皆様が触って遊べるようにする。

その光景は、何も無い宇宙に、
星がうまれて生命ができるような感覚に似ているといつも思います。

大変なこと、辛いこと、苦しいこと、たくさんありますが
その世界が完成すること、そしてその世界にお客様をお迎えすることは
楽しさや喜びとはまた別の、感動があります。

その感動を味わいたいばかりに、昨日までの苦労もわすれて、
今日からまた新しい企画書を書き始める自分が、ここに、いてしまうのです。
また、次のゲームでお会いできたら嬉しいです。

まあ、そんな堅い話はともかく、
僕もこれから1ユーザーとして冒険に行ってきます。
みなさん、エデンで会いましょう!

新納より、お詫び申し上げます

新納です。
おさわがせしてしまって、申し訳ありません。

宇田君に「パスワードキャラについてコメントしてくれ」
と言われて緊急で取りまとめさせて頂きました。

まずはきちんと仕様から書かせていただきます。

1・引退やSPボーナスアイテムなどはありません
2・よってスキルポイントはボーナスキャラに追いつきません
3・ボーナスポイントは+1です
4・LV上限は100ですが、上限にほぼ達しないだろう設計です

さて、そのうえでお詫びの言葉を申し上げたいと思います。

今回のボーナスは、ちびキャラトークを楽しんで下さった方に
お礼がしたいという意図の中、宣伝部&開発部から、最後まで遊んで
くださった方、そしてキャラクターを気に入って下さった方に喜んで
いただければと、限られた開発期間の中、ささやかなボーナスを
進呈するのが目的でした。その一方で、そういった押しつけの
ボーナスキャラの存在自体が不快であるといった方がいらっしゃるだろう
事に対し、配慮が足りておりませんでした。

発売前のワクワクした時期に水をさすような発表になってしまった
こと、心から悔やまれますし、心からお詫び申し上げたいと思います。
申し訳ありませんでした。

ただ、お許しいただけるのでしたら、今後もまたこういった施策は
続けていきたいと思っておりますし、より慎重に適正に、多くの方が
納得いただけるような方法を模索する努力をしていきたいと思います。

今回の件でご気分を害された方、申し訳ありませんでした。
いっそう精進することで、お詫びとさせて頂ければと思います。

そして、今回の発表で喜んでくださっている方の投稿も頂きました。
ちびキャラトークを楽しんで頂いてありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。

新納一哉

新納コラムVol.5 設定はタノシ

発売まで、あと一週間となりました。
開発が終わったのに、なんだかバタバタと走っております新納です。
よく質問される、ストーリーや設定についてふれてみようかと思います。

今回、セブンスドラゴンは、設定に重きをおいてみました。
もともと自分はシステム設計が好きな人間なので、あまり設定やストーリーなどに
深く突っ込んできたことは無く、これがはじめての挑戦かもしれません。

そんな挑戦をすることになったのも、
このゲームは「ドラゴンを狩る」というシンプルな目的なだけに、
それが何であるかを考えておかないと、本当にただの竜狩りゲーになってしまう
可能性があって、そうなってしまうとRPGとしては魅力を失ってしまうのでは
ないかと考えたからです。

ドラゴンはどういった存在で、
何故ドラゴンが人間を滅ぼすのか、
そしてこのエデンという星はどういった世界なのか。

一応、自分なりに全ての解答を1から作ってみました。

…結果、かなり壮大なバックボーンが産まれてしまいました。
ああ、なんだか設定好きの人の気持ちがわかってしまったかもしれない。
きちんとバックボーンを構築していくのは楽しいものですね…!

今作セブンスドラゴンは、疑いようもなく完結したお話です。
そして、その裏のバックボーンには、ほとんど一切触れておりません。

が、現れるキャラクターやエピソードは決してご都合主義ではなく、
大きな設定と流れの中で必然として登場しているつもりで作っております。
そういったことを想像して遊んで頂けると、
セブンスドラゴンがより楽めるかもしれません。

新納コラムVol.4 宣伝と開発

すいません、会議に疲れて帰ってきて寝ておきたら、こんな時間に。
ダントツ最下位での寄稿となりましたこと、お許しください。

さて、タイムリーにCMの話がでましたので、今日は宣伝の話を書かせてください。
ユーザーの方はもしかすると興味ないかもしれない、ゲーム外のお話です。

今回、ウダくんも自分も、セガ様の宣伝会議に参加させて頂いておりまして、
さまざまな企画や実作業を行っています。

これはウダくんと一緒に宣伝をやった、前の作品から一貫したスタイルです。
単純に言えば、開発者が一番商品に詳しいですし、その開発者が協力的で
積極的であるほど、広報、宣伝スタッフさんのお仕事がやりやすくなるからです。

ゲームは売るのが難しい商品です。
完成してじっくり遊ぶまでどんな商品かわかりません。
また、返品制度もないため、内容を良く知らないまま不適切な宣伝をすると、
問屋さんや小売店さんに大きな負担をかけてしまうこともあります。
そのため、できるだけ詳細な情報やコンセプトを、開発者が正確に関係者に伝えて
いく必要があると考えます。

今回は、小玉さんがその自分の意図を汲んでくださり、かなり早い時期から
宣伝ミーティングを立ち上げてくださいました。結果として、かかわっている
スタッフの方々が、同じ目線、同じ情報を共有できたと思っております。
ここで言うのもお恥ずかしいですが、ファミリーのような気持ちで宣伝活動を
することが出来ましたし、開発が忙しい時には本当に甘えさせてもらいました。

開発と宣伝がいっしょに仕事をしていると、おもしろいこともできます。
一番わかりやすい例は「ちびキャラトーク」で、今回のゲームの売りのポイントを
おさえつつ、本編と同じ空気感を演出するコンテンツを作ることができました。
また、早いうちからその情報を共有できていた結果、ゲームでもちびキャラトーク
の内容を反映することができました。これは、開発と宣伝が一緒になることで、
はじめて作り上げられたプランといえます。なかなか無いコンテンツだと思います
ので、楽しんでいただけたら幸いです。

さてさて、今度は苦しいお話を。

こういった宣伝会議に出席すると、開発者として思うのは
「良いものを作るだけでよい」というわけではないということです。
説明できない味わいのゲームや、理解しづらいゲームは、宣伝コストやプランに
大きな負担をかけてしまいます。必死にゲームを理解して売ろうと努力する
宣伝スタッフ、営業スタッフの方を見ていると、「やれば面白いんだから、売れよ」
と投げてしまうのは、正しい大人の仕事ではないように感じてきました。

2008年には「誰も貧乏くじをひかないゲームをつくろう」とぼんやりと思っていた
自分ですが、今回のゲームの開発と宣伝両方に携わって、
少し現実的な2009年の方向性が見えてきたように思います。

自分とスタッフのこだわり
ユーザー様への提案
そして宣伝の方への配慮

この3つをもって、
自分の理想とするゲームの仕事が完成するのではないかと思っています。

もちろん、自分はまだまだその域には達しておりません、ユーザー様をふくめ、
関係者の多くに迷惑をかけながら勉強しているような状況です。

しかし、そういった流れの中で、開発、宣伝、そして、ユーザーさんや流通さんを
含めて、みんなが楽しくゲームに係わる仕事をし、ゲームを楽しんでもらえる。
そんな新しいゲームのビジネスがあるのではないでしょうか?
自分はそこをめざしてがんばっていけたら、と思っています。

未熟な自分ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。

新納コラムVol.3 道を選ぶ

こんにちは、新納です。
久しぶりにまっとうなコラムを書かせて頂きたいと思います。

最近、3Dゲームを遊んでいると、よく感じることがあります。
極端な言い方をすると、なんか「ホラーゲームみたいだ」と感じるのです。
どことなく、漠然とした不安を感じながらプレイをすることが多い気がしていました。

今回「安心感のRPG」を作りたいと思うきっかけの1つが、それです。

よくよく向き合ってその不安を分析すると、それは
「歩いている道の行く先がわからなくて不安」という気持ちのようでした。

道を歩いていたら、分岐路があった、右にまがったら、人がいた



道の先に分岐路があって、右にまがると人がいるみたいだ

その違いから産まれるもののようです。なんかすごく当たり前のことですいません。
ただ、今回求める「安心感」の解答の1つがそこにある気がしました。

その実験のために、今回のRPGで実施したのは2つ

・キャラクターと街の比率をファミコンのRPGと同等にした
・マップを可能な限り狭くした
です。
これが、個人的にはびっくりするほどしっくりきました。

画面内におさまる情報が多くなり、ユーザーは神様の視点で安心して
遊ぶことができる。神様の視点でキャラクターたちを見守り、彼らの行く先に
あるものを知りつつ、彼らを誘導してあげるRPG…危機にあうのは彼らであって
自分ではない、そういう安心感。

…さらに、自分に代わって危険な目にあい、苦難を乗り越え、自分の導きに
従って冒険をしてくれるキャラクター達は、まるでわが子のような愛着を
もてるのではないか、それってキャラメイキングのゲームにおいて
凄く正しい方向性なのではないか…とも思えました。

自分はRPGを作り始めて日が浅いので、画面の比率や角度ひとつで
ゲーム安心感やキャラへの愛着が変わるなんて…と、日々の発見に感動します。
そう思うと、自分の理想のRPGへの旅路は、はじまったばかりな気がしました。
まずはその一歩目としてのセブンスドラゴンを、皆様にお届けできればと思います。

はみだしコメント vol.5

今回は、いえろ~ぜぶらさんに協力いただいて
セブンスドラゴン広報動画、番外編を作ってみました。

マスターアップ後のちょっとしたスキを利用して
思わず新納の手製で動画までつけてしまいました…!
マトモに信じる人はいないかと思いますが
もちろんフィクションですよ!

最近はWebでたくさんの才能に出会うことができて
楽しいです。「商業とはこうあるべき」「プロダクトとは
こうあるべき」といった風習もまだまだありますが、
自分はわりとゆるゆるな人間なので、才能のある人たち
に力を貸していただいて、少しでも楽しめるものを
作っていけたらと思っております。

今回はウダくんと相談して色々なことをやっています。
上場企業としてつきあいきれないようなことも沢山お願い
しているのですが、それを許してくださるセガさんに感謝です。

そして、いえろ~ぜぶらのらんてぃ様
面白いものをありがとうございました!

マスターアップ報告です

みなさま、ご無沙汰しております。新納です。
なんとか、めでたく、無事
セブンスドラゴンマスターアップしました。

例によって、マスターアップギリギリまで調整をしてしまい
小玉さんやセガデバッグスタッフの方々には非常にご面倒を
おかけしてしまいましたが…なんとか皆様にお見せしても
恥ずかしくない出来になったのではないかと思っております。

さて、開発も終了したということで
セブンスドラゴンのゲーム性について少し。

今回のRPGは中盤からかなりフリーダムな進行になります。
この点について、実は去年の秋から死ぬほど悩んでいました。

安全策をとって、手取り足取り、
わかりやすレールをひいたRPGにしてしまおうか…
それは今回自分が微妙に望まない方向性ではあるのですが
確実に「安全」ではあるので、そっちに逃げようか、
いや逃げるべきだ、と、何度も考えていました。

しかし、開発も終盤になって、開発スタッフ外でテストプレイを
されている方の雰囲気を見ていると、実に好き勝手に自分なりの
プレイをしていて、そのプレイについて、いちいち文句を言いに
きたり、自慢しにきたりするので、なんだか面白くて。

この空気、これをこのままユーザーの皆様にお届けしてみたいな…
と思ってふっきりまして、最後までフリーダムを維持したまま、
開発を終了してみました次第です。

正直これがユーザーの皆様にどう判断されるか
発売されるまでヒヤヒヤしている所もあるのですが、
楽しんで頂けると嬉しいなと思っています。

きづくと、発売までちょうどあと1月くらいですね。
どうぞ、よろしくお願い致します。

迎春2009

2009年の始まりを開発室で迎えました。
昨年は祖母が亡くなりまして喪中のため、
慶びの言葉でご挨拶できず大変もうしわけありません。

さて、セブンスドラゴンですが、発売日も決まりまして、
開発期間も残すところわずかとなりました。
全スタッフ、残された時間をデバッグと品質向上にあてて頑張っております。

現在新納は、開発用語でいう「通しプレイ」の真っ最中です。
NEWGAMEからエンディングまでを一気に通してプレイして、
感想や修正要望をスタッフに投げていく大事な時期です。

バトル調整担当が王道パーティ
ナイト・ファイター・ヒーラー・メイジ、で調整をしているので…
自分はといえば例の組み合わせで通しプレイを行っております。

例のパーティdownwardright

特徴としては、メインヒーラーとメイン盾がいない上に
すぐ死にがちな紙前衛がいるという感じです。

自分的に、こいつらでのクリアがギリギリ保障ラインで
これ以上厳しいパーティを組みたい人は、無保証ですが
お好きにどうぞ、という感じで調整を終えたく思います。

個人的には最短ルートでの早解きが熱いゲームに
したいと思っているのですが、うまくいくかな…。

はみだしコメント vol.4

前回に引き続き、また国家のムービーをアップいたしました。
今回の国はアイゼン、見てもらえばわかるとおり…な国です。

この世界には3つの大国と2つの小国があります。
くわえてへんてこな存在もでてきます。

世界滅亡を目前にして…
歴史、文化、主張の違う彼らが、
どうやって現実と向き合い、ともに戦っていくのだろう?
それが、セブンスドラゴンの物語です。
誰が英雄でも、誰が主人公でもなく、世界の人々が主人公の物語です。

以前ポッドキャストでもいいましたが、今回は基本フリーシナリオなので、
それらの国とかかわらず、なんの問題も解決せず、
ただただハントマンとして竜を狩ってラスボスを倒すこともできます。

しかし、せっかくハントマンとして生をうけたのならば、是非世界を旅して、
我々の住む地球には存在しない、国や価値観にふれてください。
エデンの空気を味わって頂けると嬉しいです。

はみだしコメント vol.3

本当に、ありがとうございます!

紹介キャンペーンの応募が、もう30人位までいきました。
発売日も決まってないようなゲームですが
楽しみにしていただいる方がいるというだけで、がんばれます。
全サイト目を通させていただいておりますし、
ラストスパートの励みにさせて頂いております。

中にはまったくセブンスドラゴンに触れていないページの
応募もあったりして、またそこはご愛嬌という感じなのですが、
それでも、セブンスドラゴンに興味を持っていただいている
だけでうれしく思います。

開発員一同、現在最終調整の真っ最中ですが、
皆様のご期待に沿えるようにがんばります!

はみだしコメント vol.2

侍の動画をアップいたしました。

今回のポッドキャストで小玉さんがおっしゃっているとおり、
セブンスドラゴンはフィールド画面をシステムごとごっそり差し替えする
予定を来月に控えておりまして、町やダンジョンはいいのですが、
ワールドマップがお見せできず…つられて、冒険のシーンの動画公開
がめっきり遅れてしまっております。申し訳ないです!

movieサムライ動画

サムライは攻撃力特化なのはもちろんなのですが、やはりサムライに
求められるものはロマンだろう!という気持ちがありまして、
演出ははロマンあふれるものを作っていただきました。

最後のエフェクトはいわゆるザラキ的な技になっておりますので、
連続で敵を倒した時のテンポなんかもあわせてお見せしております。

ちょっと質問が多かったのでここではみだし的にお応えしますと…
「TGS版から変わってる?→ものすごく…変わってます!」
「戦闘勝利のBGMってないの?→今日はいりました!」
「押しっぱなしにしないとだめ?→ボタン1回でいろいろ速くなります!」
だいたいそんな感じになっております。

まだまだ改良中ではありますので、見苦しい点などありましたら
お目こぼしいただけるとうれしいです。

はみだしコメント vol.1

今回のムービーについていろいろと。
まだ開発中版ではあるのですが、いい加減ムービーを公開しなさい!と
小玉様に怒られまして、一旦区切りをつけて録画とあいなりました。


movieファイター動画

皆様からよくコメントいただく「テンポ」についての情報をいれこみました。
ひとまず通常攻撃についてのテンポアップは完成版ができましたので、
ムービーの15秒までは通常攻撃連打を見せております。

今回のテンポアップはしぼりこみをしていて、全部が全部はやくなって、
ワタワタしたゲームにならないように注意をしています。
(逆に今回のムービーは速くなってはいけないところが速くなったりしてます)

しぼりこみをしているのは、以下のところです。
1・通常攻撃連打(たぶんこれが一番大事な要素だと思ってます)
2・全体攻撃の結果がえし(これも待つとうっとうしいですよね)
3・モンスターの死亡演出(雑魚を連打で殺す時にこれが遅いとうざいです)

その3つに関しては徹底した調整をしようと思っています。
そんな気持ちでムービーを見ていただけるとうれしいです。


movieメイジ動画

メイジは純粋にエフェクトの花形職業なので、純粋に派手な部類のエフェクト
をお見せしてます。

ただ、問題がありまして、派手なエフェクトをとるために苦労しました…。
派手なエフェクトの魔法を使うと敵はすぐ死んでしまうし、かといってそれに
耐えられる敵を選ぶとメイジが皆殺しにされるのです。

というわけで、今回はチート版としてLIFEもMANAも減らないバージョンを
つくってもらうことにしました。ファイターのほうも同様で、おまけにスキルも
全選択可能のズルバージョンです。剣スキルなのに斧でも選べたりします。
製品版ではそんなことはありませんので、不思議に思った方はご安心を。

徐々にムービーは増やしていくことになるとおもいますので、
よかったら楽しんでください。ではでは。

新納コラムVol.2 安心感

みなさまこんにちは、新納です。
TGSでセブンスブースにお越しいただいた方、
また裏ネットライブに参加してくださった方、どうもありがとうございました。

今回は、TGSで触って頂いた後に喋ろうと思っていたことについて触れます。

前回お話しましたとおり「自分の好きなRPGをつくる」がこのゲームの起点
なのですが、その思いをきちんともって開発を進めるために、自分はいくつかの
キーワードを設定し、開発スタッフに説明しました。


そのキーワードの1つは「安心感」です。
このRPGで最も大事にしているキーワードは多分「安心感」だと思います。


ここ数年、まわりの友達から聞いて一番「ハッ」とした言葉があります。
なんかいいRPGない?と聞かれ、オススメタイトルを教えてあげた時の事です。

「あ、それアクションゲームじゃなかったの?」

――曰く、バイオハザードみたいなゲームかと思った。と

なるほど、と思いました。その後、そんなことないよ、普通のRPGだよ、
と言っても「なんかむずかしそうじゃない?」の一点ばり。…うーむ。

そこで2つ感じたことがあります。


もしかすると、今のRPGって、見た目の敷居が高いのかもしれない。
もしかすると、RPGって気づかれて無いことすらあるのでは。


これは由々しき事態だと自分は思いました。その自分オススメのRPGも、
システムはそんなに複雑じゃないですし、難易度だって、FC版のDQ2を
クリアしたお前がなにをいうか!きっと、遊べば満足するはずなんです。
なんてもったいないのだろう、と思いました。

そんな中、自分が出来ることはなんだろうと考えました。
システムなアプローチ、商業的なアプローチ、いろいろあると思うのですが、
自分が選んだのは、一番直球の方法でした。それが今回の

「安心して買える、一目見てRPGとわかるRPGをつくろう」です。

みんなが容易に想像つくような、自分の頭の中にすぐに浮かぶような、
ゲームやる前からプレイ感覚がわかるような、そんな安心感のRPGを作る。
そして、それがゲーム画面写真を1~2枚見た瞬間に伝わる。
そんなRPGを作ろうと決めました。

もちろん、遊んだ時に、最後まで見たまま、想像したまま、では買った人は
物足りないでしょう。ですから、最大限工夫はしてあるつもりです。
安心して手にとって貰って、安心して遊びはじめた先に、予想とちょっと
違うゲームの本質が見えてくる、そんなゲームを目指しています。

TGSで触っていただいた感触はいかがでしたでしたか?

すぐにRPGだとわかりましたか?
安心して遊び始められましたか?

新納コラムVol.TGS 東京ゲームショウロム

こんにちは、新納です。
東京ゲームショウ用のロムがやっと昨晩完成しました。
スタッフの皆さん、連日深夜&休日のお仕事、おつかれさまでした;;

TGS試遊版ロムをつくる、というのは、
開発者にとっては嬉しいことでもあり、辛いことでもあります。
ユーザーの皆様にいちはやく触っていただけるという良い機会でありますが、
まさに今開発中の「中途半端な状態」でお見せする事にもなるからです。

今回の試遊版はそんな、絶賛開発途中の状況でお出ししたものなので、
いろいろ詰めきれておりません。特にワールドマップやフロワロの表現は
まだ仮の状態ですし、バトルのテンポ詰めなどは予定8項目のうちの1項目
しか行っていない状態です…。

しかし、これをせっかくなので良い機会にしたいと思っています。

先ほども言いましたとおり、セブンスドラゴンはまだまだ開発中の状態なので、
今ユーザーさんから言っていただいたことは、十分に反映できる状態でも
あるわけなのです。ですので、触っていただいて気になったことは、
お伝え頂ければ非常に助かります!

ここが不安だ、などという疑問質問も、ポッドキャストやコラムでお答え
できるかと思いますし、何かありましたらためこむよりは御一報くださいませ!

―――

フライングで1つだけ。
最近、個人的によく質問を受けるのですが
「カメラは回転できるのか?」という点について。

できません。

単純に自分はカメラを回すのがめんどくさいと思いますし、
今回思い描くRPGの手触りには不要なものだからです。今回はマップに
ついては色々考えた末の選択なので、また機会をあらためて触れさせて
頂ければと思います。

新納コラムVol.1+ コラム番外

2回目にしていきなり番外編的なコラムになってしまって申し訳ありません。
せっかくなので、人によく質問されることをまとめてお答え致します。

riceballDVDに出ない理由

さて、番外編になった理由はこれです。



ぎゃー!き、きいてませんが!
一応コメント致しますが、自分がDVDに出ないのは非常に簡単な理由です。

自分はカリスマ店長を目指しているのではなくて、
厨房で黙々と料理を作る定食屋のおっさんに憧れているからなのです!
凄く単純なポリシーなのですが、これからも粛々と守って行きたいので、
どうぞお許しくださいませ。

おいしい料理も、料理人の顔写真と一緒に出されたりしたら、なんだか
微妙に食べづらいじゃないですか。なので、こっそりしていようかと。

かわりに、小玉さんはカリスマ店長を目指していくべき人なので
「出なきゃだめですよ!」と新納は言い放ちました。ずるくてすいません!

riceballムービーについて

DVDやTGSにむけて映像を作って欲しい、というオファがありまして、
何か面白いものをつくれないかなと考えていた所、
知人から様々なCMをとっていらっしゃるナカザワ監督という映像作家
さんを紹介していただきました。

ゲーム関係の映像経験がない、という所に自分は非常に惹かれまして、
何か次のゲームづくりのヒントにならないかなあという期待もこめて、
「ゲーム映像のセオリーは守らなでいいので、好きにやって下さい」
といって作って頂きました。1つだけ「ちびキャラと実写をミスマッチ
してください!」と無茶ぶりして、それにノって頂けたのが嬉しかった。



出来たものは、なんとも面白くて新しいミスマッチ表現で、
「新納がもし次世代機ゲームを作るなら、こういうやつかも…」
と思えるような絵になりました。確かにヘンテコな表現ですが、
これがゲームになったとしたら…面白くないですか?

また東京ゲームショウでもう1本ゲーム紹介ムービーとしての
CGムービーを用意しました。こちらは素直にゲームの雰囲気が伝わる
ような紹介ムービーとなっておりますので、会場でご覧くださいませ。

riceball謎の新納印鑑について

今回の広報で要所要所に配置されている新納印鑑ですが、
昔、中国の観光地で2000円で彫ってもらった安物だったりします!
その中途半端な完成度が妙な味になっていて、お気に入りの印鑑です。



この印鑑は6年程前から、新納の企画書に必ずつけるようにしていて、
今までは会社の偉い人や取引先の偉い人だけが知っているという、
どうでもいいけどレアなマークだったのですが、
今回広報の方にそれを見つけられてしまい「是非宣伝で使いましょう!」
と無理矢理にひっぱりだされてしまいました、
実は恥ずかしい気持ちでいっぱいなのです。

新納コラムVol.1 ごあいさつ

みなさま、はじめまして。
セブンスドラゴンのディレクターをしております、新納一哉と申します。
まずはご挨拶と、このゲームの開発にあたっての気持ちをお伝えしようと思います。

--

セブンスドラゴンは
「RPG好きが思いえがく、RPGそのもの」を目指して作っています。

このご時世、ゲームの企画というと、まずは「差別化」次に「斬新さ」というように、
たくさんの制約の中で産まれてくることがとても多いです。それ自体は良い事だと
思うのですが、その中で「差別化のための差別化」とか「斬新さのための斬新さ」
といったものが人工添加される事も多く、それがユーザーの方にとって嬉しくない
事態になることが沢山あるようです。特にRPGにそれが顕著な気がします。

今回、自分がセブンスドラゴンで思うのは、素直に作ろう、という気持ちです。
ゲームが好きで、RPGが大好きな自分の本能に従って、恥じる事なく
素直にRPGを作ってみよう、というのが今回のゲームの最大の思いでした。

・自分のお気に入りのキャラクターをメイキングできて
・見下ろし型のワールドマップを歩いて世界を旅して
・歯ごたえのある戦闘に、スキルやアイテムが沢山あったりして
・ちょっとどこか、くすぐられる世界観がある

そんなRPGを作ろうと決めました。

しかしこういった企画が通るのはなかなか難しく、正直、諦めかけていました。
「またなにか、キャッチーで新しい要素を、とってつければいいのかな、
                 ーーー自分の心の中のゲーマーさん、ごめんなさい」
と思いかけていました。

そこに助け舟をだしてくださったのが、セガさんであり、小玉さんでした。
小玉さんはRPGにおける大先輩で、そんな方が
「わたしもそういうの好きなので、好きにやっていいですよ」
と言ってくださったおかげで、この企画は陽の目を見る事ができました。

そのお礼というわけではないですが、逆に小玉さんが困って黙り込んで
しまうくらい、自分の気持ちに素直なRPGを徹底して作っています。
今は開発 も佳境で、これからあれこれ手を入れて面白くしていく努力を
している最中です。そろそろ席に戻って仕事をしなくては。

皆様に、一人のRPG好きの素直な気持ちが届く事を祈って。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

2008.9.26 新納一哉

(c)SEGA